『ブルーロック』に登場する凪誠士郎は、サッカーを始めてわずか半年で圧倒的な才能を発揮した天才プレイヤーです。
面倒くさがりで、何事にも無気力。そんな凪が、ブルーロックでの戦いを通して少しずつ変わっていきます。
特に印象的なのが、一次選考のチームV対チームZ戦で見せた覚醒シーンです。
それまで玲王に任せきりだった凪が、自分からボールを奪いに行き、サッカーに対して初めて自分の意思を見せます。
では、凪はなぜ覚醒したのでしょうか。
単純に「初めて負けて悔しかったから」と考えるだけでは、凪の変化を十分に説明できないように思います。
個人的に注目したいのは、凪が初めて自分の才能を自分自身の意思で試したくなったことです。
この記事では、凪誠士郎の覚醒シーンが原作の何巻何話なのかを整理したうえで、覚醒した理由、潔世一との関係、武器であるトラップやシュート技術の進化を考察します。
※原作の展開に触れるネタバレを含みます。
『ブルーロック』凪誠士郎の覚醒シーンは何巻何話?
凪誠士郎の最初の覚醒を確認するなら、原作第5巻・第32話「衝動」に注目してください。
一次選考のチームV対チームZ戦で、凪の内面に変化が生まれ、自分から動き出す姿が描かれます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試合 | 一次選考・チームV対チームZ |
| 原作 | 第5巻 |
| 話数 | 第32話「衝動」 |
| 覚醒のポイント | 自分の意思でサッカーに向き合い始める |
ここで注意したいのが、第31話「覚醒」と第32話「衝動」の違いです。
第31話は、絵心甚八が選手の覚醒について語る重要な回です。一方、凪自身の変化を追ううえで注目したいのは、その次の第32話です。
つまり、覚醒理論が語られる場面と、凪が自分の意思で動き始める場面は分けて捉える必要があります。
凪の変化は、突然プレーが上手くなったというだけではありません。それまで他人に与えられていたサッカーの目的を、自分の中に見つけ始めたことに意味があります。
凪誠士郎が覚醒した理由は?きっかけは潔世一との対戦
凪の覚醒を考えるうえで欠かせないのが、潔世一たちチームZとの対戦です。
それまでの凪は、サッカーに対して強い目的を持っていませんでした。
玲王に誘われたからサッカーを始め、玲王が望む結果を出すためにプレーする。持ち前の身体能力と天性のトラップ技術によって、難しいプレーも簡単にこなしてしまいます。
しかし、チームZとの試合では、それまでの凪とは違う反応が見え始めます。
理由①:チームZの選手たちが見せたエゴに刺激を受けた
チームZの選手たちは、それぞれが自分の武器を持ち、勝利のために必死にプレーします。
潔や蜂楽廻たちの姿には、凪がそれまで深く関わってこなかった感情が表れています。
勝ちたい。自分の力を証明したい。もっと上手くなりたい。
凪にとって、こうした感情をむき出しにして戦う選手たちは、これまでの自分とは違う存在でした。
凪はもともと才能に恵まれていましたが、才能を使って何を成し遂げたいのかという目的を持っていたわけではありません。
だからこそ、自分の力を信じて戦うチームZの姿が、凪の心を動かしたのではないでしょうか。
理由②:潔世一が凪の才能を刺激する存在になった
凪の覚醒を語るうえで、潔世一の存在も重要です。
潔は、最初から凪のような圧倒的な身体能力やトラップ技術を持っていたわけではありません。
それでも、試合の中で状況を読み、相手の動きを予測し、自分の武器を生かす方法を見つけていきます。
凪にとって潔は、単に倒すべき相手ではありませんでした。
自分にはない熱量を持ち、試合の中で進化していく選手です。
私が興味深いと感じるのは、凪が潔との対戦を通して、サッカーには自分がまだ知らない面白さがあると気づき始めたことです。
凪は、それまで与えられた課題をこなすだけでも十分な結果を出せていました。しかし、相手が予想を超えてくることで、自分も変わってみたいという気持ちが生まれたのではないでしょうか。
潔との関係や二人の対決の詳細については、別記事で詳しく扱っています。

理由③:初めて自分からサッカーをしたいと思った
凪の覚醒で最も重要なのは、誰かに言われたからではなく、自分から動き始めたことです。
玲王と出会う前の凪にとって、サッカーは特別な意味を持つものではありませんでした。
玲王に誘われ、玲王と一緒に夢を目指す。その関係の中でサッカーを続けてきました。
しかし、チームZとの対戦を通して、凪の中に自分自身の感情が生まれていきます。
ここに、凪の最初の覚醒の本質があると考えています。
凪は、最初から強い向上心や勝利への執着を持っていたわけではありません。だからこそ、初めて自分の中に生まれた「もっと知りたい」「もっと上手くなりたい」という感情が、大きな変化だったのです。
凪の覚醒は、単なる悔しさではなく、自分の才能を自分の意思で試したいという好奇心の始まりだったのではないでしょうか。
凪誠士郎の武器はトラップ!天才的な技術と進化を解説
凪の最大の武器は、異次元の技術を持つトラップです。
公式キャラクター紹介でも、凪の武器として天性の身体能力とトラップ力が挙げられています。
普通の選手にとって、トラップはボールをコントロールするための基本技術です。
しかし、凪の場合は違います。
難しいボールを正確に止めるだけでなく、トラップによって相手の予測を外し、そのままシュートにつなげることができます。
つまり、凪にとってトラップは、ボールを受けるための技術であると同時に、攻撃を生み出す武器なのです。
全吸収トラップ(ブラックホールトラップ)
凪のトラップ技術を象徴するのが、全吸収トラップです。
勢いのあるボールや難しい軌道のボールでも、まるで吸い込むようにコントロールする技術です。
相手からすれば、パスを出した瞬間にボールを奪えると思っていても、凪はそのボールを自分のものにしてしまいます。
この技術が厄介なのは、単にボールを止めるだけではないことです。
凪はトラップの時点で次のプレーにつなげられるため、相手が守備の体勢を整える前に攻撃へ移ることができます。
天性の身体能力と技術が組み合わさった、凪ならではの武器といえるでしょう。
二段式空砲直接蹴撃(フェイクボレー)
凪のプレーは、トラップだけで終わりません。
二段式空砲直接蹴撃(フェイクボレー)のように、相手の予測を外しながらシュートにつなげる技術も見せています。
相手がシュートのタイミングを読んだと思った瞬間に、その予測を裏切る。
凪のプレーには、相手の想定を超える発想と、それを実現する技術があります。
ここで注目したいのは、凪の武器が単純な身体能力だけではないということです。
難しいボールを扱える技術があるからこそ、通常の選手では選択できないプレーを実行できます。
五連式回天空砲蹴撃(リボルバー・フェイク・ボレー)
さらに、凪の技術の進化を象徴するプレーとして、第22巻・第190話「回天」で登場する五連式回天空砲蹴撃(リボルバー・フェイク・ボレー)があります。
マンシャイン・C対バスタード・ミュンヘン戦で、凪と玲王が見せた印象的なスーパーゴールです。
このプレーは、凪の天才的な技術と、玲王との連携が組み合わさったものとして描かれています。
ただし、ここには凪の強みだけでなく、課題も見えてきます。
難度の高いプレーを実現できることと、それを自分の力で再現し続けられることは同じではありません。
凪の才能は、周囲の想像を超えるプレーを生み出します。しかし、その才能を継続的な成長につなげるには、技術だけでなく、自分自身の目的や意志が必要なのではないでしょうか。
凪誠士郎は覚醒後どう変わった?天才の成長と課題
凪の覚醒によって変わったのは、プレーの積極性だけではありません。
それまでの凪は、玲王が用意した環境の中で、持っている才能を発揮していました。
しかし、ブルーロックでの戦いを通して、自分の意思で目標を持ち、相手と競い合うことの意味を知っていきます。
才能を発揮するだけでは勝ち続けられない
凪は、もともと圧倒的な才能を持っています。
難しいトラップも、意表を突くシュートも、ほかの選手には簡単に真似できません。
ただし、才能があることと、常に成長し続けられることは別です。
相手が凪のプレーを研究し、対策を立ててくれば、これまでの武器だけでは通用しなくなる場面も出てきます。
そこで必要になるのが、自分自身で課題を見つけ、次の進化を求める姿勢です。
凪の成長を考えるとき、技の数が増えたかどうかだけを見るのでは不十分だと思います。
本当に重要なのは、なぜその技を身につけたいのか、どんな選手になりたいのかという目的を持てるかどうかです。
凪に必要なのは自分自身のエゴ
ブルーロックで求められているのは、他人に与えられた目標を達成することだけではありません。
自分が勝ちたい、自分が一番になりたいという欲望を持ち、それを実現するために行動することです。
凪は最初、玲王の夢を一緒に追うことでサッカーを始めました。
その後、潔たちとの対戦を通して、自分自身の感情に気づき始めます。
しかし、そこから先も成長し続けるには、誰かに刺激を与えてもらうだけでは足りません。
自分で目標を決め、自分の意思で壁を乗り越える必要があります。
私が考える凪の本当の課題は、才能の不足ではありません。
自分の才能を何のために使うのか、自分自身で決められるかどうかです。
凪誠士郎は再覚醒する?今後の進化に必要なものを考察
凪の再覚醒を考えるうえで、注目したいのは最初の覚醒との違いです。
最初の覚醒では、潔たちのプレーに刺激を受け、自分も変わってみたいという気持ちが生まれました。
しかし、その後も同じように他人から刺激を受けるだけでは、成長に限界があります。
凪がもう一段階進化するためには、自分自身が何を望んでいるのかを明確にする必要があるのではないでしょうか。
誰かに勝つためではなく、自分が何をしたいのか
凪は、これまで多くの選手との出会いや対戦を通して変化してきました。
潔は凪にとって、自分の可能性を意識させる存在です。
玲王は、凪にサッカーを始めるきっかけを与えた存在です。
どちらも凪の成長に欠かせない人物ですが、最終的に自分を変えられるのは凪自身です。
誰かに勝つために努力することも、誰かの期待に応えることも、成長のきっかけにはなります。
しかし、それだけでは自分自身のエゴを確立したとはいえません。
凪が本当の意味で再覚醒するなら、自分がサッカーを通して何を手に入れたいのかを、自分の言葉と行動で示す必要があると考えています。
再覚醒の鍵はトラップ技術の先にある
凪のトラップは、間違いなく大きな武器です。
しかし、これまでのプレーを振り返ると、凪の魅力は単にボールを自在に扱えることだけではありません。
相手の予測を超え、誰も思いつかないプレーを実現する発想力にあります。
だからこそ、再覚醒の鍵も新しい技を覚えることだけではないはずです。
自分の意思でプレーを選び、必要な技術を身につけ、勝利につなげる。
その過程を自分自身で楽しめるようになったとき、凪はこれまでとは違う進化を見せるのではないでしょうか。
まとめ:凪誠士郎の覚醒は自分自身の意思が生まれた瞬間
凪誠士郎の最初の覚醒シーンは、原作第5巻・第32話「衝動」で描かれています。
チームV対チームZ戦で、潔たちのプレーに刺激を受けた凪は、それまでの受け身の姿勢から少しずつ変わり始めます。
凪の覚醒を「初めて悔しさを知ったから」と説明することもできます。
しかし、私はそれだけではないと考えています。
本当に大きかったのは、凪が自分の才能を自分自身の意思で試してみたいと思い始めたことです。
- 凪の最初の覚醒は原作第5巻・第32話「衝動」
- 覚醒のきっかけはチームZとの対戦と潔たちのエゴ
- 凪の最大の武器は、攻撃にもつながる天才的なトラップ
- シュート技術や連携にも進化が見られる
- 本当の再覚醒には、自分自身の目的とエゴが必要
凪は、才能を持っているからこそ、これまで多くの壁を簡単に越えてきました。
しかし、ブルーロックで描かれているのは、才能があるだけでは勝ち続けられない世界です。
凪が自分自身の欲望を見つけたとき、天才の才能はもう一度大きく花開くのかもしれません。