白石定規先生が執筆したファンタジー小説『魔女の旅々』をご存じでしょうか?
魔女イレイナが様々な国を旅していく物語は、アニメ化もされる人気作品となっています。
こちらの記事では七緒一綺先生が作画担当をしているコミカライズ版について解説していきます。
『魔女の旅々』の基本情報!どんな作品についてかも紹介
魔女の旅々は基本的には一話完結型の物語となっています。
主人公の魔女イレイナが幼いころ見た魔女の冒険譚に憧れから、自身も様々な国を旅していくという流れはライトノベルの金字塔でもある『キノの旅』を思い出す人もいるでしょう。
原作の白石定規先生も『キノの旅』という話に大きく影響を受けており、話の雰囲気も非常に近いところがあります。
コミカライズされている範囲は原作の初期に該当しており、作中での事件に対して主人公のイレイナは深入りせず、時として報われない結末を迎えることから、暗い印象を抱く人もいるでしょう。
しかし、コミカライズされていない範囲ではまた違う雰囲気の話もあるので漫画の内容で興味があったらぜひ原作も手に取ってみてください。
【ネタバレなし】コミカライズ版のあらすじを紹介!
先ほども紹介した通り、『魔女の旅々』は魔女である主人公イレイナが様々な国を訪れ、色々な人と出会っていく旅物語となっています。
イレイナは幼いころに読んだ物語『ニケの冒険譚』を読んだのをきっかけに、世界各地を旅することにあこがれを抱いたのです。
故郷の国では史上最年少の若さで魔法使い最高位である『魔女』になった天才であり、二つ名としては髪色から反映された『灰の魔女』となっています。
そんなイレイナは、旅をしていく中で様々な国やそこに住まう人々と出会っていきます。
コミカライズ版で出ている範囲は、原作においてはわりと序盤の少し暗い要素が中心になっているため、暗い作品という評価を付けてしまう人も多いです。
多くの人と出会う作品ということもあり、様々なキャラクターが登場するため、キャラクターの魅力も高い作品となっています。
魔女の旅々のキャラクター紹介!主人公イレイナや彼女にかかわった主要人物についても紹介!
魔女の旅々は主人公イレイナが多くの国へ旅をして、様々な人と出会う物語になっています。
コミカライズ版第1話で立ち寄った魔法使いの国で出会った魔女見習いの少女サヤや、コミカライズ版4巻でまるっと主軸になったアムネシア等、魅力的なキャラクターを紹介していきます!
灰の魔女 イレイナ
本作の主人公である魔女です。
平和国ロベッタという国の出身で、国では史上最年少で魔女になった天才と呼ばれています。
幼いころに読んだ冒険譚の主人公にあこがれ、旅をする魔女を志しました。
しかし、天性の才能から魔女になったわけではなく必死に努力を続けていった結果、史上最年少で魔女になった努力家でもあります。
訪れる国を決めるのは他の旅人や商人などからの評判で決めたり、面白そうという理由で決めるなど好奇心が旺盛なところがありますが、それによってトラブルに巻き込まれることも少なくありません。
基本的には誰に対しても、丁寧に接するようにしていますが18歳前後という若さもあって癖が強い人や癪に障るような発言をした人に対しては暴言に近い毒舌を放つこともあります。
あまり素直とは言えない性格で、他者への対応は少しつっけんどんな印象もありますが、これは情にもろく、別れた時や思い出した時に寂しくならないため、というところもあります。
サヤ
イレイナが『魔法使いの国』で出会った魔女見習いを目指している少女です。
東の国の生まれで、魔女見習いになるため妹と共に『魔法使いの国』へやってきましたが、妹が先に魔術試験に合格してしまいました。
妹がそばにいない寂しさや、焦りと孤独感に苛まれた中でイレイナと出会い、偶然を装って彼女の魔女の証であるブローチを盗んでしまいます。
その後、ブローチの窃盗について説教を受けました。深く反省し、心を入れ替え、イレイナが旅立つまでの間特訓を受け、無事に魔女見習いになりました。
別れの際には、イレイナからおそろいの帽子をもらいます。その帽子をサヤはとても大事にしています。
その後は無事、魔女に昇格してイレイナの二つ名に近いものを希望した結果『炭の魔女』と名乗るようになりました。
この話以外でも、イレイナが廃墟に囚われた時にはイレイナのほうきと協力して救出するなどの活躍をしております。
アムネシア
『魔女の旅々』の4巻全編における主要人物で、眠るたびに記憶を失ってしまうという不可思議な呪いにかかっている少女です。
一見すると能天気な性格をしているように見えますが、記憶を失う孤独感や恐怖を抱えており、イレイナはそれを見抜いて地道な思いやりをかけてくれたこともありイレイナに絶大な信頼を抱いてます。
彼女の記録を記した日記帳を手掛かりにイレイナと共に信仰の都エストへ向かうのが4巻の物語です。
国民のほとんどが魔法使いである国エストの出身でありながら、魔法を使うことはできません。
代わりに卓越した剣術を有していて腰にサーベルを携えており、地道な努力を重ねられるところもあります。
フラン
イレイナに魔法を伝授した師匠であり、イレイナが尊敬している魔女です。
旅の途中でたびたび話題にあがっており、現在は王立セレステリアにある街の魔法学校で先生をしています。
蝶が好きです。イレイナが初めてであった時も蝶と戯れていたほどです。
才能によってやっかまれ、どの魔女からも師事を断られていたイレイナの師匠を引き受けました。引き受けたのはイレイナの両親から依頼されたのがきっかけです。
フワフワと穏やかな雰囲気ですが、魔法の腕はイレイナの師匠をしているだけあり非常に優れた実力を持っています。
『魔女の旅々』の魅力がつまったおすすめエピソード3選!
魔女の旅々は、イレイナが多くの国へ訪れ、人と出会うストーリーとなっています。
作品の世界観としても非常に魅力的な要素が多くあり、魔法を扱うファンタジー要素とイレイナが巡りあう人や国、そしてそこで起きる出来事は本作の象徴とも言えるでしょう。
ここでは本作の魅力を知ることができるエピソードを、厳選して3つご紹介していきます。
①美しい花には毒がある?『花の国』
一つ目に紹介するのは美しくもおぞましいストーリーとなった『花の国』です。
森の中を飛んでいたイレイナが出会ったのは広大で美しい花畑とそこで花を摘む少女でした。
その近くにある花の国には『恋結びの言い伝え』というものがあります。
それは、花の国の周りにある花畑には、決して千切れない花が咲いていてそれを見つけた二人は永久に結ばれるというものでした。
その少女から花束を渡されましたが、少女の様子にイレイナは違和感を抱きます。
国に入る直前、門兵から教えられたのは国の周囲に咲く花の恐ろしい情報でした。
魔女のように魔法を使える人間には無害な花ですが、魔法が使えない人の心を狂わせる作用があったのです。
魔女の旅々の世界において、自然はもともと魔力を吐き出すものの、時折魔力を吸うようになってしまった植物が恐ろしい存在に変質する話があります。
自然の美しさと、悍ましい変異によって起こる悲劇が交差するストーリーです。
②美しい王女の愛する人は?『逃げる王女、追うのは誰か』
一つ目が少々悍ましい内容も込められたストーリーだったので、二つ目は少しくすっと笑える純愛が描かれた『逃げる王女、追うのは誰か』を紹介します。
イレイナがまず出会ったのは逃げてしまった婚約者である風車の都の王女を探している『水車の都』の王子でした。
風車の都の王女は、別の誰かと結婚式を挙げており王子は『挙式を強制させられ泣いていた』と思い、連れ去ってしまいます。
その最中で王女を見失ってしまった王子は、イレイナに王女を探すよう頼んだのです。
王女を探すイレイナが見つけたのは、風車の都の女騎士ロザミアで、彼女もまた風車の都の王女を探していました。
しかし、王子は王女を見つけたら水車の都へ送り届けるように頼み、女騎士は王女を見つけたら風車の都へ送り届けるよう頼みます。
王女を見つけたイレイナは果たしてどちらへ届けるのか、王女が愛する人は誰なのか、ぜひご覧ください。
③一冊まるごとのストーリー!『アムネシア編』
三つ目は基本一話完結型のストーリーの『魔女の旅々』では珍しい、一冊丸ごと取り上げたストーリーの『アムネシア編』を紹介します。
登場人物の紹介でも挙げたようにコミカライズ版4巻の全編にわたって主要人物となっているアムネシアと一緒にイレイナが旅をしていく物語です。
信仰の都エストを目指す眠るたびに記憶を失う呪いにかかったアムネシアと、国民が同行していないと入ることができない信仰の都エストに興味を持つイレイナ。
何故アムネシアは記憶を失う呪いをかけられたのか、信仰の都エストはどのような街なのか、アムネシアの旅はどうなるのかが非常に面白いストーリーとなっています。
原作の小説やアニメ、映画についての情報も一挙紹介!
魔女の旅々は小説が原作となっています。
AmazonKindleで公開された自費出版小説が初出で、加筆修正されたものがGAノベルで2016年4月から刊行されています。
2026年4月現在、原作は25巻まで出ており漫画版では掲載されてない話も多数掲載されています。
また、2020年10月から12月の既刊ではアニメも放送されました。
アニメ版最終話ではいろいろな姿のイレイナが登場する話となっており、イレイナ役を務めた本渡さんが1人22役という驚異の演じ分けをしてインターネットで話題に出ました。
また2026年1月には劇場版アニメーションの決定もしており、今後の展開が楽しみですね。
まとめ:多くの国や人とめぐり合う魔女イレイナの旅路はまだまだ続く
『魔女の旅々』は漫画版は一度完結しておりますが、原作小説はまだまだ連載が続いています。
また、劇場版の制作も決定しており今後の展開は原作小説を追うのがおすすめです。
コミカライズ版とはまた違う印象を抱くストーリーも描かれている『魔女の旅々』、気になったならぜひ、読んでみてください。

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