「小さなお茶会」が連載されていた1980年代は華やかな恋愛がメインの漫画多くありました。その中で「小さなお茶会」はとても不思議な立ち位置にいたと考えられます。派手さはなくゆっくりとした時間が流れるそんな作品です。どんな作品か紹介します。
「小さなお茶会」作者紹介
1978年から「花とゆめ」(白泉社)で9年間連載していた猫十字社氏(本名:森島利永子氏)による人気作が『小さなお茶会』です。連載開始から47年を迎え宝島社から愛蔵版全3巻が刊行されました。当時の読者だった親から紹介され二世代ファンになったという人もいます。「ぷりん」と「もっぷ」という猫の夫婦が紡ぐ物語。作者は、長野県飯田市出身です。1978年『花とゆめ』(白泉社)に掲載された1977年「天使の一日」で第2回白泉社アテナ大賞第2席を受賞しています。翌1978年『花とゆめ』(白泉社)にて同作デビューされています。同年同誌にて「小さなお茶会」の連載を開始し大きな支持を得ました。1986年に月刊パーキーコミック(勁文社)にて「華本さんちのご兄弟」シリーズを連載開始しています。バイクを題材にしたエピソードが多く、バイク愛好家を中心に支持を得ています。本格的な大河ファンタジーから、ギャグ、日常エッセイまで、幅広いジャンルで活躍されています。本作のほかの代表作には『黒のもんもん組』(白泉社)や『幻獣の國物語』(TEAM猫十字社名義)(朝日ソノラマ)などがあります。
「小さなお茶会」あらすじ
猫の夫婦がおりなす物語。奥さんのぷりんと旦那さんのもっぷ、お茶をしたり詩を朗読したりささやかな日常を描いています。互いを思いやる気持ちにあふれた作品です。とってもメルヘンです。
「小さなお茶会」登場人物紹介
もっぷ
穏やかな心を持つ一方少年のような心を持つ詩人 お茶を淹れるのが上手ぷりんの夫
言葉がとてもユーモアあふれています
ぷりん
お料理やお菓子作り、お裁縫や編み物が得意 もっぷの妻
少女のような可愛らしさがあります
ぽぷり
もっぷとぷりんの子供 女の子
名前の由来はみんなに愛されるように、健康に育ち楽しく、幸せに暮らせるようにと願いをこめもっぷが命名
くろん
もっぷの友人 同じ大学出身 学生のころから山登りをはじめ、現在は山で暮らしている 器用
ぷりんともっぷの出会いのきっかけとなったダンスパーティーの券をもっぷに渡した人
最後に
猫の夫婦が織りなす優しく不思議な物語です。哲学的な要素もあり読み返すと新たな発見に出合えます。命や時間、生と死など普遍的なテーマを扱っていていますが、優しい絵と主人公たちの優しい言葉でその本質が語られるため重く感じられません。とても読みやすい作品です。

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