『レッドブルー』という作品をご存じでしょうか。「王様のブランチ」内の漫画コーナー・語りたいほどマンガが好きにてパンサーの菅さんが紹介した作品が『レッドブルー』です。ざっくり紹介すれば高校生が総合格闘技の世界で奮闘する様子を描いた少年マンガです。ですが、普通のスポーツマンガとは一味違います。本記事では基本情報やあらすじなどを紹介します。
『レッドブルー』基本情報
『レッドブルー』は週刊少年サンデーにて2022年より総合格闘技(MMA)を題材にした少年漫画作品として連載が開始しています。作者は波切敦先生です。2024年にはTVドラマ化されました。スポーツマンガでありながら「さわやかさ」が見られずスポーツマンガでよく目にする「友情」「仲間」といった言葉が皆無のマンガです。主人公が明るいタイプではなく根暗なタイプ。この作品、独自の路線を進んでいます。
『レッドブルー』を検索すると「レッドブルー 打ち切り」と出てきます。真相はどうなのでしょう。現在週刊少年サンデーで連載をしています。単行本も17巻発売されており人気の連載漫画であることがわかります。なぜ打ち切りの噂がでたのか調べてみると、物語の展開が急展開することから読者がヒヤッとさせたようです。例えば新章に入る前に「2年後」といった場面転換が起こり打ち切りのような雰囲気を醸し出していたことで読者の勘違いを招いたようです。他には、前作「Swirch」が打ち切りになっていることで今作品か・・・と不安に思った読者もいたようです。そんな『レッドブルー』はどんな作品なのでしょう。あらすじを見ていきます。
『レッドブルー』あらすじ
冒頭でも書きましたが、高校生が総合格闘技の世界で奮闘する様子を描いた少年マンガです。幼いころから体が弱く内気で陰のあるいわゆるネクラと呼ばれた少年・鈴木青葉は総合格闘技のジム「シャークジム」に通い始めます。理由は「赤沢拳心を殴るため」というなんともひねくれた動機のためです。なぜ赤沢拳心を殴るためなのか、それは「虚弱、病弱、貧弱、暗くて夢もない」ことを「空っぽ」だといわれ怒りが爆発したからです。感情が爆発したことで夢が見つかり、それが「赤沢を殴る」というものに繋がります。始めた動機が不純で情熱があるかと言われればないと言えるそんな主人公鈴木青葉が自分の持ち味をいかし才能を開花させていきます。自分の意思を伝えることが苦手な鈴木青葉が総合格闘技を通じ意思を伝える方法を学んでいきます。スポーツマンガのイメージとしてこぶしとこぶしで語り合うようなイメージがあったのですが、この主人公は言葉での意思の伝え方を学び伝えられるよう変わっていきます。さわやかなスポーツマンガとは全然違う執念が原動力のスポーツマンガですが唯一の目標のために強くなる姿はスポーツマンガそのものです。
『レッドブルー』見どころ
1つ目は、本格的な総合格闘技(MMA)漫画であることです。格闘技の描写がとてもリアルです。格闘技ファンからの評価も高いです。格闘技を知らない私でも丁寧な描写のおかげで面白さが伝わりました。2つ目は、主人公鈴木青葉の執念です。自分の目標「赤沢を殴る」ために才能ではなく「観察力」「執念」を武器に強敵たちと死闘を繰り返し技術的にも精神的にも成長をしていきます。相手を組み伏せる姿はパズルをしているようで圧倒されます。青葉の執念がどこに向かいたどり着くのか先が楽しみです。3つ目は体の動きの表現が細かく描写されているところです。素人がみても体の動きに説得力があると思います。腕を前に繰り出すその動作一つでもスピード感と力の入れ具合がわかります。体の痛みにもリアルさがあり格闘技は自分も相手も傷つく競技だと改めて気づきました。だから主人公にがんばれ!と言いたくなるのかもしれません。
『レッドブルー』登場人物
鈴木青葉
主人公。虚弱、病弱、貧弱、暗くて夢もない男子校生。「赤沢を殴る」ためだけにシャークジムに通い始め総合格闘技の世界へ。格闘技を通じて自分の意思を言葉でも伝えることができるようになります。ただ、裏表のない毒舌持ちです。ただ、目標のためならアドバイスを素直に受け入れる柔軟さを持っています。
岩瀬三之助
鈴木青葉をいじめていた。赤沢が嫌いなもの同士で縁が生まれます。シャークジムへ勧誘します。勧誘後は総合格闘技の基礎を鈴木青葉に教える指導係となります。鈴木青葉の性格に戸惑うこともあります。ただ、鈴木青葉に何かを感じている様子。
時和金成
「シャークジム」の代表です。ダメ人間だが伝説的な選手です。鈴木青葉の才能を見抜きます。
雨地渉
シャークジム最強の寝業師です。鈴木青葉の師匠です。鈴木青葉にグラップリングの基礎と奥深さをたたき込みます。サラリーマンで会社での愚痴をブツブツと吐き会社であった嫌なことよりも多く寝技を決めると明るくなりジムを後にします。自分のストレス発散方法をしっかり理解している人のように感じました。
赤沢拳心
格闘技界の神童と言われています。天性の才能を持っています。高校1年でU-18総合格闘技の全国大会でチャンピョンになっています。太陽みたいな明るい人気者。自分と真逆の性格の鈴木青葉には小学校から嫌われている。
『レッドブルー』読者のリアルな感想レビューまとめ
『レッドブルー』を実際に読んだ人はどんな感想を持っているのでしょう。3つ紹介します。1つ目、主人公の成長が熱いというものです。スポーツマンガとしては王道なのですがそこがいいという声が多くありました。私も少しずつ執念で成長する主人公はがんばれ!と応援したくなります。技術面だけでなく精神面での成長も見られスポーツマンガあるあるなところもあります。2つ目は、格闘技の描写がリアルで迫力があるというものです。試合のシーンなど臨場感があり手に汗握りながら読めます。実際の試合を見ている感覚になります。体重移動やスタミナ管理、技の入り方など細かく描かれているのが印象的です。格闘技ファンから高い評価があるのが頷けます。3つ目は心理戦が熱く頭脳戦としても楽しめるというものです。おはずかしながら、格闘技はただの殴り合いだと思っていました。この作品を読んで相手の癖を読んだり、戦術を組み立てたり、メンタルを揺さぶったり駆け引きがこんなにされていることに驚きました。そして、多くの駆け引きがあるから飽きずに読め、作品に深みがでるのかと納得しました。4つ目は作画の迫力がすごいことです。試合のシーンは特に打撃の重さやスピードなどがすごく伝わります。そして主人公たちの表情のリアルさは試合の状況をリアルに伝えてくれます。
『レッドブルー』は格闘技やバトル漫画が好きな方やスポーツマンガ(ただし、同期に不純要素あり)が好きな方、成長ストーリーを読みたい方、心理戦や戦略要素のある作品が好きな方、におすすめです。
まとめ
「赤沢を殴る」という不純な動機から始まる総合格闘技をテーマにした作品です。主人公が挫折や葛藤を乗り越えながら強くなっていく姿が描かれています。作品を読むと余白や行間が多いことに気づきます。私なりの解釈ですが、読者にその場の考察や解釈をゆだねているように感じました。それがまたいいのです。作者の考え一辺倒にならず読者に解釈をゆだねることで読者一人一人が作品を独自に楽しめるそれが作品を読み続けらる一つの理由のようにも感じました。
好みは分かれるかもしれませんが王道のスポーツマンガと少し違うのでぜひ読んでみてください。

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