全力めし アリサはよく読みよく食べる~食べっぷりがいいお仕事漫画あらすじ作品紹介

2016年頃にTVドラマで”地味にすごい!校閲ガール・河野悦子”が放送されたのを覚えていますか。宮木あや子さんの小説シリーズが石原さとみさん主演でドラマ化されたものです。オシャレ大好きでファッション誌編集者目指す河野悦子が原稿のミスをチェックする校閲部に配属され、校閲の仕事に本気で向き合い、現場の矛盾点を突き詰め解決していくために行動突撃するお仕事ドラマです。今回ご紹介する校閲ガールは食べることが大好きな主人公です。出版前の小説や漫画のゲラ(原稿を入稿した後に印刷所から送られてくる試し刷りのことです)を確認する”校閲”の仕事をしています。ただこの主人公、食べ物の記述が気になるとじっとしていられません。食欲が刺激されてしまうのです。そんな校閲しながら食欲が刺激される作品『アリサはよく読みよく食べる』を紹介します。本記事では、あらすじ、作品概要、感想などを紹介します。

『アリサはよく読みよく食べる』作者紹介

相原瑛人(あいはら あきと)氏の作品です。2026年4月に第1巻単行本が発売されています。『全力めし アリサはよく読みよく食べる』はモーニング・ツーで連載されています。
相原瑛人氏は2017年講談社の新人賞モーニングゼロで『ユメモリ』にて奨励賞を受賞されています。初の連載作品は『美魔女の綾野さん』です。講談社「モーニングゼロ」にて連載されていました。内容を少し紹介します。年齢不詳の美しさを誇る”美魔女”綾野さん。町ではちょっとした有名人です。高校生の息子がいるとは思えない美しさです。そんな彼女は、無自覚に周りを魅了してしまいます。アラフォー美魔女の日常コメディが描かれた作品です。全2巻発売中です。現在『ニューノーマル』も連載されています。この作品はTsitterに公開されたショートストーリーが大反響を呼びました。公開時の作品タイトルは『君と僕のくち』です。その後電子コミックレーベル「コミックアウル」で連載化され単行本でも発売されています。『ニューノーマル』は大規模なパンでミクスが起きた後の世界が舞台です。マスク着用が義務化された時代に生まれ、家族以外の素顔を見たことがないまま育った高校生の男女が、偶然マスクを外した口元を見たことから小さな秘密を共有し関係が変化していくという作品です。コロナ禍でマスク生活をしていたころは口元を隠しての生活が当たり前でした。コロナが落ち着いてからは、日常生活でマスクをする人は少なくなってきています。マスク生活を送っているときといないときで気づいたことがあります。それは、口元が隠れているだけで人の印象が変わるということです。見た目年齢もそうですが印象がだいぶ違います。このマスク生活が続けば、『ニューノーマル』の世界が現実世界でもあったのかもしれないと思いました。

『全力めし アリサはよく読みよく食べる』あらすじ

出版社業界を裏で支える仕事「校閲」。誤字脱字を訂正し、事実関係の裏を取り、完璧を求められる見落としの許されないプレッシャーの大きな仕事、それが校閲です。そんな出版社の校閲者である主人公の南雲アリサ。彼女の楽しみは「食事」です。彼女は仕事柄多くのジャンルの作品を目にします。印刷物の中の美味しものをみると食欲が刺激されてしまいます。その様子を隣の同僚がじっと見ているシーンはなんとも言えません。その欲を抑えるためランチや仕事帰りに食事をします。この食事風景がほんとうに美味しそう。食べっぷりから食べ方まで本当に食べることが好きなのだと感じられます。作品の食事風景をみて私も食べたくなり、第2話のカレーのシーンを見た後に実際にカレーを作って食べてしました。
作品を読む中で確かになと思った場面があります。「人生80年朝昼晩3食食べるとして一生の食事回数は約8万8千回。うち自分で食事を決められるようになるのは20代になり親元を離れ自立してから。40代を過ぎると老化で好きなものを好きなように食べられなくなる。つまり人が人生で食べたいものを食べたいだけ食べられるのは20代から40代の20年間その食事回数およそ2万1900回。だったら時間と身体が許す限り好きなものを好きなだけ食べたい。”美味しい”を我慢するなんで人生がもったいない!」というう場面です。確かにそうだと思いました。食べられるときに食べたいものを食べず、後で後悔するのは本当に嫌です。食べられなくなって後悔するぐらいなら食べられるときに食べようと思える作品です。

『全力めし アリサはよく読みよく食べる』読んでみた感想

この作品を読むとお腹が空きます。読んでみた感想をいくつか紹介します。1つ目、食事シーンの光悦とした表情や食事中に出る音がとてもリアルで引き込まれます。料理の描写は見ているだけで食欲をそそります。「美味しそう」とつい口からこぼれてしまします。そして「あー食べたい!」と思わせる魅力があります。2つ目は、「食べたいものをしっかり楽しむ」という姿勢が一貫していているのがいいです。食への向き合い方がポジティブになります。3つ目は、登場する料理がどれも身近なものばかりですぐに「食べたい!」を実現できるのが魅力的です。第2話を読んだときカレーを作って食べてしまいました。身近な料理だからすぐに食べに行けたり作ったりできるそこがいいです。4つ目は、タイトルが『全力めし』ですがお仕事漫画でもあるところです。仕事にひたむきに向き合う南雲アリサの姿が見ていて自分も仕事を頑張ろうと思えます。

最後に

校閲という仕事はミスが許されない仕事です。むしろそのミスを発見し訂正修正する仕事です。そんな仕事で神経を使う一方で「食べる」という最大の楽しみを謳歌し、仕事とのバランスを保っている主人公南雲アリサは理想的な仕事のやり方をしているように感じます。そして、忙しくても食べたいときに食べたいものを食べるこれが大切だということがわかる作品です。仕事で神経を使う人の回復方法としても食は魅力的かもしれません。
ぜひ、手に取って読んでみてください。

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