『甘々と稲妻』は気持ち悪い?そう言われる理由と実際に読んだ感想

『甘々と稲妻』は料理と家族をテーマにした癒し系の漫画として高い人気があります。一方で検索をすると「気持ち悪い」「苦手」という単語が出てきます。これから読もうとしている人の中にはなぜ「気持ち悪い」と検索されるか気になる方も多いのではないでしょうか。

なぜ、賛否が分かれてしまうのでしょう。

この記事では、『甘々と稲妻』が「気持ち悪い」といわれる理由を整理しつつ、実際に読んで感じた魅力や評価のポイントもあわせて解説していきます。

『甘々と稲妻』はどんな漫画?

『甘々と稲妻』は、料理を通じて親子や人とのつながりを丁寧に描いた日常のストーリが描かれた作品です。

物語の主人公高校教師の犬塚公平は、妻を亡くし、娘のつむぎを男で一人で育てています。家事をすべてしていますが、料理が苦手です。そのせいで、娘のつむぎと食事をとることも減っていました。そんなある日、公平はひょんなことから副担任をする1年A組の飯田小鳥と知り合い一緒に料理をすることとなります。料理が得意とは言えない3人は、試行錯誤を繰り返し食卓を囲みます。

本作の魅力は、単なるグルメ漫画ではないところです。疲れた大人たちや、不器用な親子、孤独を抱えたキャラクターたちが料理を通じて絆が深まり、人との繋がりができていくその空気感が人気を集めています。

一方で、この設定が「気持ち悪い」と言われている原因にもなっています。

『甘々と稲妻』が「気持ち悪い』と言われる理由

教師と女子高生という関係性

もっとも多い理由が、主人公と小鳥の関係性です。

犬塚は高校教師、小鳥は教え子。「教師」と「生徒」という組み合わせに抵抗を覚える人も少なくありません。近年は、フィクションでも教師と未成年の関係性はとても敏感な反応を示す人が多くいます。そのため、「なぜ女子高生と料理をするのか」「距離が近いのでは」と感じる読者も一定数いるようです。

この二人の結末ですが、明確な結婚や交際の描写は一切ありません。「親しい知人」「家族ぐるみの付き合い」といった距離感で物語は終わっています。

年齢差の違和感

『甘々と稲妻』は料理と家族愛を描いた漫画です。

作品を読むと、小鳥が犬塚を支えている場面が多いことに気づきます。一緒に料理を作り、食卓を囲み、つむぎの成長を見守る。見方によっては家族のようにも見えます。そこに対して「女子高生に精神的な役割を背負わせすぎではないか」と違和感を持つ読者もいます。特に、妻を亡くした犬塚を支える小鳥という構図が苦手という声は一定数見られます。

恋愛要素を警戒する読者も

『甘々と稲妻』は恋愛要素はほとんどありません。「子育て」「食卓」「料理」「日常の積み重ね」がメンイの作品です。

ただ、「男性教師」と「女子高生」という設定から恋愛方向を警戒する読者は多くいます。特に、最近の漫画は年齢差恋愛に発展するものが多く珍しくもないため「いずれ恋愛になるんでしょ」と身構えてしまう読者もいます。作品の中でも、公平が小鳥とのやり取りを見て、亡き妻と交際し始めたころの初々しい様子と比較するような話をする場面があります。

その結果「気持ち悪い」という印象だけが独り歩きしてしまうようです。

実際は恋愛漫画なのか

『甘々と稲妻』は恋愛漫画ではありません。作品の中心は「家族」「料理」「食卓」です。そして、物語の中心的な人物は娘のつむぎです。母を亡くしたつむぎが少しずつ笑顔を取り戻し、その一方で父親の犬塚も「父親」として成長していく姿が描かれています。つむぎは、料理を通して人との絆や関わり方を覚えていくそんなキャラでもあります。

本作は、「男女の関係」を描くというよりも「料理し食卓を囲むことで家族が少しずつ成長していく物語」という方がしっくりきます。

『甘々と稲妻』が高評価される理由

この作品の最大の持ち味である料理のシーンです。日常的に家庭で食べられるようなハンバーグやオムライスなど「家庭料理」が中心です。だからこそ読者は作品を自分自身の生活と重ねやすいのです。

何気ない日常の中にある幸せや食事を通して繋がる人とのつながりが丁寧に描かれているので読んでいると心がほっこり温かくなります。

悪人がいない安心感

『甘々と稲妻』には強烈な悪役はいません。そして、大事件もなく穏やかな日常が続きます。そのため安心して読み進めることができます。そして、つむぎの可愛さに癒される漫画です。癒し漫画として支持される理由がよくわかります。

『甘々と稲妻』はこんな人には合わないかも

どんな方にも読んでいただきたい漫画ですが、合う合わないはあります。特に次のようなひとは苦手かもしれません。「教師と女子高生の設定が無理」「年齢差の要素にすごく敏感」「恋愛を期待している人」「大事件を期待している人」です。

逆に、「優しい漫画が読みたい」「家族の物語に弱い」「料理漫画が好き」「癒されたい」という方にはかなりおすすめの漫画です。

まとめ

『甘々と稲妻』が「気持ち悪い」と言われる最大の理由は、「教師と女子高生」という設定にあります。そのため、読者によっては距離感に違和感を覚えるのは必然です。

ただ、本作を読んでみると中心は恋愛ではないことに気づきます。「家族」「食卓」「料理」が中心の「料理し食卓を囲むことで家族が少しずつ成長していく物語」です。大きな事件や派手な展開はありません。日常がゆっくり流れていく優しい漫画です。心に温かさがじんわりと広がります。

もし、「癒される漫画を読みたい」と思っているのなら、手に取り読んでみる価値はある作品です。

 

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