「海外ドラマみたいな漫画が読みたい」「超常現象×ミステリー作品を探している」「怪異、陰謀、そして熱き信念が好き」
そんな人におすすめしたいのが『現象X超常現象捜査録』です。
SNSでも「空気感がすごい」「映画みたいな演出」と話題になっている本作品は、超常現象を”怪異”として終わらせず、”捜査対象”として描いている異色のクライムサスペンスです。
ネコ耳の亜人刑事・アナンと型破りな国家警察捜査官・カナイが、科学では説明できない事件へ挑みます。まるで海外ドラマの『Xーファイル』のようです。
この記事では、『現象X超常現象捜査録』のあらすじ、登場人物、作者情報、作品の魅力まで詳しく解説します。
『現象X超常現象捜査録』とはどんな作品?
『現象X超常現象捜査録』は、温泉中也による漫画です。
漫画誌『ハルタ』118号から連載されており、単行本はKADOKAWAより刊行されています。第1話は漫画誌ハルタWebページで試し読みができます。のジャンルは「超常現象」「ミステリー」「ホラー」「クライムサスペンス」などです。
しかし、本作は一般的なホラー漫画とはかなり異なります。
普通のホラー作品であれば「怪異が起きた」「終わった」で物語が終わります。しかし、本作では警察組織が介入し、捜査が行われます。
つまり、”超常現象を現実の事件として扱う”のです。
書類作成、現場検証、組織間のやり取りなど、リアルな刑事ドラマの空気感があります。その中に異常現象が入り込み独特の世界観へと繋がっているのです。
『現象X超常現象捜査録』のあらすじ
物語は、イソップ寓話「火を運ぶ狐」から話は始まります。
タイトルだけ見ると派手な超能力バトルを想像するかもしれません。しかし、実際はかなり地に足の着いた作品です。
主人公アナン・デューアはネコ耳としっぽを持つ亜人の刑事です。
刑事といっても、日々の仕事は地味な書類処理ばかりです。山積みの書類を片付ける姿に「刑事ってこんなに事務仕事が多いのか」と驚かされます。
そんなある日、歩行中に突然炎上し死亡した男性の事件が発生します。現場では「着衣発火事故」として処理されようとしていました。
しかし、アナンは現象に残る違和感を見逃しませんでした。
そこへ現れたのが、国家警察特殊犯罪対策室(NPM)の捜査官・カナイ・サレムです。
科学では説明できない異常現象。事故では片づけられない死。超常現象と現実捜査が交差する中、アナンたちは事件の真相へと迫っていきます。
登場人物まとめ
アナン・デューア
本作の主人公です。
ネコ耳としっぽを持つ亜人で、窃盗事件を専門に行う刑事3課に所属しています。真面目で責任感が強く「矛盾を無視できない」性格が特徴です。
目立つヒーロータイプではありませんが、地道に真実へと向かう姿勢が魅力的です。読み進めるほどに愛着のわくキャラクターです。
カナイ・サレム
型破りな国家警察(NPM)特殊犯罪対策室捜査官。
軽薄そうに見えますが、自分なりの正義を持っています。
アナンとのやり取りはコミカルな場面も多く、重苦しい物語の中では絶妙なエッセンスになっています。
凸凹コンビとしての完成度が非常に高いです。
サム・サイラム
特殊犯罪対策室の室長。
服装がコスプレである。独特な服装と存在感を放っています。
一見すると変人ですが、超常現象に対する知識や組織運営能力を持つ重要人物でもあります。
第1話 炎
アンドレ・ツァラ、マイケル・ビギンス バイゼル州で起きた発火死亡事故の被害者
トーマス・ミラー アンドレの担当のカウンセラー、マイケルの元部下
ミーナ・エバンス 恋人の起こした事故に同乗しており脳に損傷を受け構音障害と易怒性を発現
第2話 コリント人への手紙
ケイト・ロバーツ 妻38歳
エイブリー・ロバーツ 夫42歳
ジャスミン・ロバーツ 娘10歳
マリア・ロバーツ 娘12歳
セルジオ・スコット 36歳 NPOで養子縁組家庭のケアを担当 児童買春を斡旋
タラ・キャンベル NPO職員 児童買春を斡旋
ティナ・トンプソン マリアの産みの親
リチャードソン夫妻 マリアの遺伝子的父母
第3話 冬の向日葵
ナタリア・フェリシアーノ スーパーマーケットチェーン最大手B&Bマート創業者
ブルーナ・フェリシアーノ ナタリアの娘
リーノ・フェリシアーノ ナタリアの息子
ガルシア・フェリシアーノ ナタリアの父
サイモン・フレッド 弁護士
ザカリー・シュナイダー ナタリアの主治医
リベリオ・ドゥッチ 59歳
ラニエロ・ドィッチ リベリオの父 季節越えの庭師
『現象X超常現象捜査録』が面白い理由
超常現象を”捜査”する世界観
本作最大の魅力はここです。超常現象が起きても、「誰が関わったか」「どんな経緯なのか」「なぜ発生したのか」を地道に調べていきます。派手な能力バトルがあるわけではありません。証拠や報告書、地道な聞き込みを積み重ねながら真実へ近づきます。単なるホラーではなく「なぜその現象が起きたのか」という謎解きがしっかりしているというところが知的な面白さです。このスタイルは、本格ミステリー好きにも刺さります。
海外ドラマのような重厚感
『現象X超常現象捜査録』を読んでまず感じるのは”海外ドラマ”を見ているようだということです。特に「地味だけどリアルな捜査」「組織同士の対立」「完全に救われない事件」「人間の弱さ」などの描き方が非常に海外ドラマ的です。
作者自身『xファイル』に影響を受けたことをあとがきで語っています。そのため『xファイル』や『クリミナル・マインド』のような作品が好きな人にはかなりおすすめできます。
映画のようなコマ割りと演出
作者・温泉中也先生は、アニメーターとしても活躍されています。『Fate/Grand Orderー絶対魔獣戦線バビロニアー』第18話では、絵コンテ・演出・作画監督を担当されていました。その経験が漫画にも強く活かされています。
特に、「無言の間」「視線の動き」「カメラワークのような構図」が非常に映画的です。
説明を詰め込まず、読者に空気を感じさせる演出は圧倒されます。
『現象X超常現象捜査録』はどんな人におすすめ?
本作は万人受けする作品ではありません。特におすすめな人は「海外クライムサスペンスが好き」「『xファイル』系作品が好き」「硬派なバディものを読みたい」「超常現象を理論的に扱う作品が好き」「映画的な演出を楽しみたい」「謎解きが好きな人」という人です。
逆に、「テンポの速いバトル漫画を求めている人」「わかりやすい爽快感を重視する人」には合わないかもしれません。
まとめ
『現象X超常現象捜査録』は、”超常現象を捜査する”という独特な世界観を持つクライムサスペンスです。派手な展開よりも「地道な捜査」「人間ドラマ」「やるせなさ」を重視した作品であり、まるで海外ドラマを見ているような読後感があります。
特にアナンとカナイのバディ関係は魅力的で、読み進めるほどに作品世界に引き込まれます。
本作品は全体を通して苦しくシリアスな場面が占めます。その中で、時折挟まれるキャラクター同士の軽妙なやり取りやコミカルな描写が緩和剤の役目をしていて、飽きることなく読むことができます。重いテーマでも一気に読める理由はここにあります。
「普通のホラーやミステリーでは物足りない」という人には、ぜひ読んでほしい作品です。
第2巻がどんな内容か気になる方はこちら↓にのせてます

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