第1巻を読んで「この作品は今後どうなるのだろう」と続きが気になった読者も多いのではないでしょうか。
『現象X超常現象捜査録』第2巻では、第1巻で描かれた頂上現象と捜査の世界観がさらに深まり、海外ドラマ感が一気に加速しています。
1巻は1話完結の超常事件を描くクライムサスペンスでしたが、第2巻では1冊まるごとを使った長編捜査劇へと変化しています。事件そのものの重厚さだけでなく、アナンやカナイの関係性、組織の空気感、人間ドラマまでもが濃く描かれています。
この記事では、「『現象X超常現象捜査録』2巻のあらすじ」「1巻との違い」「実際に読んだ感想レビュー」「海外ドラマのようだと言われる理由」「どんな人におすすめ」を詳しく解説します。
読後はきっと『現象X超常現象捜査録』の世界にさらに深く引き込まれるはずです。
『現象X超常現象捜査録』2巻のあらすじ
第2巻では、シャルワンヌ銀行で発生した強盗事件から物語が始まります。
強盗犯は4人。彼らは警備員1人を射殺した後、突如として血を吐きその場で全員死亡してしまいます。原因は「心肺破裂」です。
しかし、4人同時に心肺破裂が起きるなど通常では考えられません。心肺破裂は心筋梗塞後の合併症として発生することがありますが、その確率は極まて低いものです。さらに、薬物による影響も疑われますが、検査では痕跡が見つかりません。
事件は異能殺人として捜査されることになります。
その一方で、街では薬物売人が次々と殺害される事件が発生します。銀行強盗事件との関係はあるのでしょうか。
超常現象なのか、それとも人為的な人為的な犯罪なのか。アナンたちは、複雑に絡み合った事件の真相を追っていきます。
1巻と2巻の違いとは?
1巻は「1話完結型」の超常クライムサスペンスだった
第1巻では、複数の事件が描かれていました。発火死亡事故、養子縁組問題、不可解な死、超常現象のっ痕跡など、それぞれが独立したエピソードで構成されていました。
そのため、1巻は超常現象を捜査する世界観紹介としての役割が強かった印象があります。毎回異なる事件が起き、異常現象を調査していく構成は『xファイル』の初期シーズンを思わせます。
「超常現象×刑事ドラマ」という作品の空気感を読者へ提示する巻だったといえます。
2巻では1冊まるごと一つの事件を描く
第2巻の最大の変化はここです。
1巻のようにオムニバス形式ではなく、長編捜査サスペンスへと変化しています。一つの事件をじっくり追い続けることで「犯罪者側の事情や組織の思惑、街の空気感などが細かく描かれています。その結果、作品全体の重厚感が一気に増しています。
特に感じたのは、海外ドラマ感の強化です。淡々と進む捜査、完全に救われない事件、組織同士の摩擦など、まるでNetflixで海外クライムドラマを見ているような読後感があります。
アナンというキャラクターの魅力が深まった
第2巻では、アナンの魅力がさらに大きくなります。
第1巻でも真面目で責任感の強い人物として描かれています。しかし2巻ではさらに信念のある捜査官としての姿が際立ちます。
特に印象的だったのは「矛盾を見逃せない」という性格です。
どれだけ周囲が諦めても、違和感を放置しない。その愚直なまでの正義感が物語を動かしていきます。
派手な主人公ではありません。
しかし、地道な捜査など真実へ近づこうとする姿勢は非常に魅力的です。
2巻を読むと「この作品はアナンというキャラクターを好きになれるかどうかで印象が変わる」と感じました。
『現象X超常現象捜査録』2巻が面白い理由
容赦のない展開が作品らしい
本作を読んで感じるのは救い切れなさです。第2巻では、1冊をとおして一つの事件を描いているため、その特徴がより濃く出ています。事件は解決へ向かって進みますが、すべてが綺麗に終わるわけではありません。誰かが傷つき、誰かが取り残され、後味の悪さが残ります。
しかし、そのやるせなさこそが『現象X超常現象捜査録』らしさでもあります。単純な正義が必ず悪に勝つではなく、人間の弱さや立場の違い、正義のズレなどが描かれているため、読後に深く考えさせられます。
捜査官コンビの関係性がさらに良くなっている
2巻では、アナンとカナイの関係性もさらに魅力的なものになっています。
1巻ではまだ事件仲間という印象が強くありました。しかし、2巻では互いの理解が深まっているように感じました。
重苦しい事件が続く中で、2人の軽妙なやり取りは物語を読み進めるうえでの息抜きになっています。個人的には、『MIU404』の伊吹藍と志摩一未の凸凹感を少し思い出しました。シリアスな事件の中に、自然なコミカルさがあることで作品が重くなりすぎず読みやすいです。
アニメのような演出に圧倒される
『現象X超常現象捜査録』は、とにかく演出が映画的です。
作者の温泉中也先生はアニメーターとしても活躍されており、その経験が漫画に強く反映されています。特に第2巻では、「無言の間」「視線」「カメラワークのような構図」「空気感」がさらに洗練されています。説明を詰め込みすぎず、読者に感じさせる演出は1巻からありましたが、2巻はさらに磨きがかかり圧巻です。そのため「漫画を読んでいる」というよりは「アニメや海外ドラマを見ている」という感覚にまります。
『現象X超常現象捜査録』2巻は難しい?
聖書モチーフや寓話要素は少し難解
個人的に感じたのは1巻・2巻ともに理解に時間がかかる作品だということです。時に、「聖書モチーフ」「寓話的な表現」「宗教的な雰囲気」などは、すぐに理解できるものではありません。ただ、そのわからなさが不気味さにもつながり、説明されるわけでもないでもないので、読後に考察したくなります。そこが本作独特の魅力です。
派手な漫画を期待すると合わないかもしれません
本作はかなり静かな作品です。
大きなバトルや派手な能力バトルなどはありません。地道な捜査が中心となります。そのため、「テンポの速い漫画が好き」「能力バトル漫画が好き」「派手な展開が好き・期待している人」という人には少し合わないかもしれません。
逆に、「雰囲気重視」「空気感を味わいたい」「海外ドラマ的作品が好き」という人には刺さる作品です。
『現象X超常現象捜査録』2巻はどん人におすすめ?
特におすすめしたい人は「海外クライムサスペンスが好き」「『xファイル』系作品が好き」「硬派なバディものを読みたい」「超常現象×捜査に惹かれる」「雰囲気重視の漫画が好き」「本格ミステリーが好き」という人です。
また、1巻を読んで世界観ひ惹かれた人は、2巻はかなりおすすめです。
物語の深みが一気に増しているためより重厚な世界を楽しめます。
まとめ
『現象X超常現象捜査録』第2巻は、1巻によりも物語の厚みが増しています。1話完結型だった1巻とは異なり、2巻は一冊を通して事件が描かれており世界観、キャラクター、組織、人間ドラマなどすべてがより深いものとなっています。
特に、容赦のない展開、地道な捜査、海外ドラマのような空気感、アナンとカナイの関係性は大きな魅力です。最後にはやるせなさも残りますが、それでも「続きが読みたい」と思わせる力のある作品です。
第1巻を読んで面白いと感じた方なら、2巻はさらに重厚な世界に浸れるはずです。
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