漫画「着ぐるみ家族」とは着ぐるみ大好きな家族の日常を描いたコミックエッセイ。非日常的な設定で描かれる作品はくすっと笑いを誘います。日常のほっこりする出来事や家族ならではのエピソード、フッと関わる人々の何気ない日常などがテンポよく描かれています。
本ブログでは、そんな「着ぐるみ家族」の面白さや魅力を簡単に紹介していきます。
漫画「着ぐるみ家族」とは?どんな作品?
どこにでもいるような家族。だけど、着ぐるみを着ながら毎日を楽しく過ごすちょっと変わった家族。そんな家族が繰り広げる非日常な日常を描いた作品。
家族で楽しめる姿がうらやましい。毎日違う着ぐるみが着れるのもすごい。着ぐるみのチョイスも斜め上をいっていて笑いを誘います。全力で楽しむ姿がすごく光る作品です。
「着ぐるみ家族」の登場人物とは?
パパさん:無口で無表情だけどユーモアたっぷりな人。着ぐるみを着てボケることが大好き。家族の着ぐるみはなんとパパさんの手づり。昔から着ぐるみづくりが好き。プロ顔負けの腕を持つ着ぐるみ職人?趣味でこのクオリティーの高さはすごすぎです。
ママさん:家族に的確なツッコミを入れる人。読者の思っていることを代わりにツッコんでくれるのでとても共感できます。
ムスメちゃん:ごっこ遊びが大好きなおてんばな女の子。嫌いなものはニンジン。
「着ぐるみ家族」どんな人が描いてるの?
作者はMasakiさん。イラストレーターです。千葉大学で大学院まで建築学を学び、デザイン事務所を経て2023年に独立されています。「いつもの暮らしをちょっぴり面白くする」をコンセプトにポップな作風を得意とされています。
印象的だったエピソード
「着ぐるみ家族」の作品紹介文でユニークな題材の中に「誰かを笑顔にしたい」という純粋な思いが溶け込んでいる作品と紹介されていることが多いなと感じています。私も作品を読み進めると自然と笑顔やほっこりすることが多かったです。中でも印象的だったエピソードが2つ紹介します。
1つ目は「好きなことを堂々と」です。女子高生数名の会話から始まります。その中の一人の女子高生の心のつぶやきに「また合わせちゃった。でも仲間外れは嫌だしな・・・」ハロウィンのパレードを見て「みんな好きな恰好で楽しそう いいな 私も・・・」と思う。しかし友達の「よくやるよねああいう人たち。何が楽しいんだろう」という言葉にズキンッとなるシーン。そのすぐ後に、「好きなことをやるときは堂々としなくちゃね」との文とともに着ぐるみ家族のお弁当姿。すごくいい。そっと背中を押されているように感じました。そして、これだけ好きなことを堂々とできたらどれだけ心が楽になるだろうとも。女子高生の後ろ姿も何かを感じているように私には見えました。一方でこの女子高生を見ていると自分の学生時代と重なり、友人との仲を気にしてよく合わせる行動をとっていたなと過去を思い出してしまいました。一人でいることがとても怖かったし浮くことが怖かったと感じていたことを覚えています。そんなころにこんな家族に出合っていたら何かが変わっていたかもしれません。
2つ目のエピソードは「知らずにたまるリップクリーム」です。まず感想。「私もあるわ・・・」です。使い切る前に行方が分からなくなることや新しいの次から次に買ってしまう、よくあります。パパさんの行動よくわかります。ただ、鞄から出てきた今までのリップの量が想像以上だったのでくすっと笑ってしまいました。「この量が入ってることになんできづかないのよ」とういママさんの言葉にも思わず何度もうなずいてしまいました。
作品を通して思うのは着ぐるみの発想の面白さとどんな時も笑いあえる家族の絆が私の心をあったかくした作品だということです。日常のちょっとした場面に必ず着ぐるみがある。笑えます。こころがあったかくなります。次はどんなエピソードと着ぐるみが出てくるんだろうとワクワクします。そこがこの作品の魅力です。
作品が読める場所
オンライン書店の電子書籍ストアやAmazonなどのECサイトで購入できます。紙の本は、紀伊国屋書店などのオンラインストアで取り扱われています。試し読みは、レタスクラブやブックウォーカー、ダ・ヴィンチコミックエッセイ劇場のウェブサイトなどで読むことができます。

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