『君と宇宙を歩くために』どんな作品?作者紹介・あらすじ・おすすめポイント

まえがき

「マンガ大賞2024」として紹介されていた作品です。どうな話?と疑問を持つ方のために、この記事では作品のあらすじや・登場人物・作者情報などをわかりやすく解説します。

『君と宇宙を歩くために』作者紹介

紹介する作品は、泥ノ田犬彦『君と宇宙を歩くために』です。講談社から既刊4巻されています。

著者の泥ノ田犬彦は、アフタヌーン主催の新人賞「四季賞」2022秋のコンテストにおいて短編『調教人魚(トーキョー・マーメイド)で準入選を果たしています。その結果を待ちながら描き上げた作品が『君と宇宇宙を歩くために』の第1話のエピソードだと言われています。当初は1話完結の読み切りで描いていたそうです。

Web漫画サイト『&Sofa』(講談社)にて2023年6月26日から連載中です。第1話掲載からSNSで大反響を呼んでいます。「マンガ大賞2024」「このマンガがすごい!2025」オトコ編1位、電子書籍販売サイトブックライブが主催するマンガアワード「アカデミー賞」「第4回マガデミー賞 感銘賞」を受賞しています。この賞は、読者が「最も心に響いた作品」に対して贈られるものなので読者の心を揺さぶる作品であることがわかります。他には「ガチマンガフェア青年部門1位」も受賞されています。ガチマンガフェアとは、「いま本当に推したい講談社コミック」を選ぶ賞です。この作品が多くの方から「推し!」と思われている作品だと思いました。

『君と宇宙を歩くために』あらすじ

無気力な毎日を送る高校2年生の小林。周りからは体も大きくビジュアルが派手なためヤンキー扱いされている。ある日、彼のクラスにちょっと変わった転校生の宇野がやってくる。小林が先輩から怪しいバイトに誘われているところを宇野に助けられたことをきっかけに2人は仲良くなっていく。宇野の”ふつうじゃない”ことを知ることで自信の「できないこと」「苦手なこと」と向きうようになっていき自分も変わろうと行動を始める。それぞれの壁にぶつかりながらも成長していく2人の奮闘する友情物語。
2人はどんな人物なのか・・・

『君と宇宙を歩くために』2人の主人公

小林 大和(こばやし やまと)

高校2年生。無気力な日々を送っている、体が大きくビジュアルも派手なため周りからはヤンキー扱いされています。近寄りがたく不機嫌そうな雰囲気を醸し出していますが、とてもナイーブです。自分の「できない」を認めることがダサい、怖いと感じています。順番が覚えられない、同じミスを繰り返す、焦るとパニックになる、だけど日常生活のコミュニケーションには問題がない、発達障がいのクリーゾーンの人のような人物。宇野の”ふつうじゃない”ことを知ることで自信の「できないこと」「苦手なこと」と向きうようになっていく人物です。

宇野 啓介(うの けいすけ)

高校2年生。小林のクラスにやってきたちょっと変わった転校生。自分の「できない」を解決する方法を駆使して自立した生活をしようとしています。日常のルーディーンや困ったときのルールなどがびっしり書かれている「デザー」と呼ぶノートを持ち歩き、日々の生活を送るための工夫をしています。不器用だけどまっすぐで人と繋がることを諦めず、自分のペースで進もうといているそんな人物です。宇宙に詳しいです。
こんな2人が登場する作品『君と宇宙を歩くために』はどんなところがおすすめなのか紹介していきます。

『君と宇宙を歩くために』おすすめポイント

おすすめだと思う場面をいくつか紹介します。

1つ目は、宇野の姉「人と同じように生活するのに工夫が必要な人もいるんだよね」です。人と同じようにできないことに苛立ちを覚えることがあると思います。仕事だったり日々の生活だったり、それが自分に対してであったり相手に対してであったりいろいろです。誰もが”同じように”できるとどこかで思ってしまっていることに気づかされます。

2つ目は、親友の朔との会話「ダサくていいんだ。それでそのあとよくなるなら」”ダサい”ことが恥ずかしく一歩を踏み出せないそんな自分に言われているように感じました。

3つ目は、小林のアルバイトシーンで山田さんの「”わからない”とか”間違えた”って言うのは勇気がいるけど 僕は次に繋がるいいことだと思うんだ」というセリフです。大人になると”わからい””間違えた”という言葉はなかなか言えなくなると思います。プライドが邪魔をするのかそのこと自体認めたくないのか・・・やり過ごそうとしてしまいます。私も経験があります。このセリフと読んで、自信を振り返ると、だから次に繋がらないことがあったのかと気づかされました。

作品のセリフ一つ一つに今の自分に刺さる言葉がある作品です。とても考えさせられる作品だと思います。また、精神疾患を持つ人の理解を深める手助けになる作品だと思いました。この作品は、主人公の一人宇野君は発達障がいの特性を強く持っておりもう一人の主人公小林君もグレーゾンの特性をもっているように描かれています。両者が特性を受け入れ成長していく過程、友情や理解することの大切さが描かれています。

まとめ

『君と宇宙を歩くために』のあらすじや・登場人物・作者情報などを紹介してきました。この作品を通して、「生きづらさ」とは誰もがいろいろな形で持っているものだと改めて思いました。誰もが持っているけど同じものがないものです。作品を読むと人によって共感できるポイントが違うと思いますが、共感できるポイントから気づきを得られる作品だと思います。例えば、何かを始めるとき「恥ずかしい」という感情から一歩を踏み出せなかったり、始めることができなかったりすることがあります。失敗したら恥ずかしい、笑われたら恥ずかしいし怖いどう思われているんだろう・・・など、なかなか一歩を踏み出せないことがあります。そこを乗り越えるきっかけや一歩踏み出すことの意味を気づかせてくれる作品だと私は思いました。

 

 

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