「薬屋のひとりごと」といえば、猫猫(マオマオ)を主人公とした後宮ミステリー作品としてとても人気の高い作品です。その中に登場する小蘭(シャオラン)視点の物語が「薬屋のひとりごと外伝小蘭回想録」です。薬屋のひとりごと外伝小蘭回想録とは?薬屋のひとりごとを知らない人にもわかりやすく解説します。
「薬屋のひとりごと 外伝 小蘭回想録」とは
本編「薬屋のひとりごと」に登場する小蘭(シャオラン)の視点から見る「薬屋のひとりごと」の世界です。本編では脇役として登場しています。外伝では貧しい農村から売られ、後宮にやってきた小蘭(シャオラン)の明るく前向きに働く姿や後宮での日常、小蘭(シャオラン)の過去などが描かれています。
原作は日向夏氏、漫画は七緒一綺氏です。「薬屋のひとりごと」コミカライズスクウェア・エニックス版『薬屋のひとりごと』(原作日向夏 作画ねこクラゲ)で構成を担当しています。七緒一綺氏は、小蘭回想録では原作者の指名によりコミカライズ(作画担当)を担当しています。日向夏氏曰く「七緒さんは小蘭愛が強い。小蘭を任せるなら七緒さんしかいない!」という熱烈アピールをしたとコミックのあとがきに書かれていました。七緒氏自身も小蘭の外伝だけは私に描かせてください!と言い続けていたとコミックのカバー折り返しに収録されています。原作者も漫画家も小蘭(シャオラン)への思いが強いなと思いました。
原作「薬屋のひとりごと」とは
「薬屋のひとりごと」は、後宮を舞台に、薬や毒の知識が豊富な猫猫(マオマオ)が事件や謎を解明していくミステリー要素ありの物語。宦官壬氏(ジンシ)やさまざまな人々との関りが魅力的な作品です。
日向夏さんによる作品で“小説家になろう”で連載が始まった作品です。現在ヒーロー文庫で販売されているほか2社でコミカライズされています。2023年10月にはアニメ化もされています。2025年1月10日からはアニメ第2期も放送されていました。2025年11月時点ではシリーズ累計発行部数4500万部を突破している大人気作品です。
本編未読でも物語を楽しめる?
小蘭(シャオラン)視点で物語が進むので本編を読まなくても1編の物語として外伝を楽しむことができます。後宮の下働きの視点から見る後宮内の人間関係や仕事の厳しさなど新たな視点で楽しめると思います。もし、本編を読まれているのであれば、猫猫(マオマオ)との関係をさらに深く知ることができます。そして、一部の有能な人物だけで成り立っているのではないことがよくわかる点も魅力です。
「薬屋のひとりごと 外伝 小蘭回想録」はどんな内容
小蘭(シャオラン)視点の本編には謎解きはほとんどありません。描かれているのは小蘭(シャオラン)の日常や心情、日々の成長です。特に成長を感じたのが、セリフに漢字が出てきた場面です。本編の小蘭(シャオラン)のセリフがずっと数字の漢字以外ひらがなで書かれていました。初めて“やく”の名前を漢字で知ったとき「ありがとう 野狗(ヤク)」と名前がひらがなから漢字へ変わっていました。文字を一つ覚えたのだと感じました。猫猫(マオマオ)みたいな突出した能力は持たないからこそなのか、小蘭の心情はとても共感しやすいと思える内容です。
さいごに
「薬屋のひとりごと 外伝小蘭回想録」は本編のような派手さはあまりありません。どちらかというと主人公の少女の感情表現がゆっくり描かれている作品です。テンポの速い作品を求めている方にはあまり向かない作品かもしれません。
一度は読んでみてほしい作品です。

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