『半分姉弟』どんな漫画?

漫画『半分姉弟』とはどんな話?と疑問を持つ方のために、この記事ではあらすじや、作者情報、物語の簡単な概要、作品から自然と学べる多様性の視点をわかりやすく紹介します。

『半分姉弟』はどんな漫画?

『半分姉弟』は、ミックスルーツを持つ人々の日常が描かれています。「半分」という言葉をタイトルに使うことで「ハーフ」という言葉の持つ意味を改めて問い直している作品。国際的で華やかなイメージのある「ハーフ」。実際にはツールを理由に悩んだり、他者の無自覚な言葉に傷ついたりしながら生きている人が描かれています。その一方で差別してしまう側・無意識に傷つけてしまう側の苦悩も描かれ両者の視点を群像劇として描いている作品。
ストーリは日常の小さな違和感や気づきをユーモア、怒り、愛を織り交ぜ描かれており重すぎず共感できる内容だと思います。『半分姉弟』は単行本第1巻が発売中です。トーチWebにて第1話が読めます。ジャンルは群像劇、アイデンティティ、共生です。

『半分姉弟』のあらすじ

第1話は、フランス人の父と日本人の母を持つ主人公の姉が、弟から「姉ちゃん 俺 改名したけん」「俺 「米山優太」になりました」という衝撃的な告白から始まる話。第2話は中国人の母を持つことで自身は「異質である」と長年苦悩する美容師・紗暎子が主人公の話。第3話は自らの失言に向きあう非当事者の話。第4話はフィリピンと日本の「ハーフ」、るしあが和美たちと出会う前の話。第5話はるしあの異父姉・アレクサンドラの中学時代の話。

『半分姉弟』の作者紹介

著者は藤見よいこさん。北九州市小倉北区出身。スペイン留学中の26年1月、戦国武将とその妻の日常を描いた「ふたりじめ 戦国夫婦物語」(実業之日本社)でメジャーデビュー。続編に「ふたりごと」があります。「だんだん街の徳馬と嫁」は、小学館の月刊スピリッツに連載。コミックが小学館から上下巻発売されています。

『半分姉弟』から気づかされる多様性

『半分姉弟』は「多様性」を考えさせられる作品です。
「多様性」よく見聞きする言葉です。多様性(ダイバーシティ)とは、性別や年齢、国籍、人種、文化、価値観といった異なる特性をもつ人々が互いを認め合い、共存していくことです。この作品を読むと「多様性」の意味を改めて考えさせられます。
人それぞれ異なる背景や価値観を持っています。誰もが他者を受け入れる側であり常に誰かに受け入れられる側でもあります。異なる価値観や文化があることを理解いたうえで、相手との関係性に応じて適切な距離感を保ち生活しています。しかし、しているつもりで実際、気づかぬうちに相手を傷つけていること、理解したつもりで理解できていない現実があります。この作品は「理解しあえる関係になること」ではなく「違いを受け止めながら共存すること」現代的な考えを描いています。作品の中で印象的なのが登場する人物の悪意なく放つ言葉の数々が当事者にとってはアイデンティティを揺さぶる刃となる場面が多く描かれてることです。「ガイジンさん日本語上手だね」「アフリカのハーフ!?英語しゃべれるの?」「日本人!?全然見えないけど本当!?」「純粋な日本人じゃないな」など。「名前」や「外見」で判断され無意識に発している言葉の数々です。
『半分姉弟』は、多文化共生を考える社会の中で理解しあえる関係になることではなく違いを受け止め共存することができることの大切さを教えてくれます。社会の多様化が進む中、『半分姉弟』が提示する視点はますます重要になっています。マンガという身近なメディアを通して、私は他者理解の第一歩を踏み出せるのかもしれないと思いました。

まとめ

ガイジンに対する固定されたイメージ、「ハーフとして生まれたら幸せ」「見た目がかわいい」などの一般化した固定概念や思い込みに対して、当事者が感じている気持ちや感情を丁寧に描いた作品それが『半分姉弟』です。改まって読むというより、肩の力を抜いて読む作品だと思います。

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